もう搾り始めている頃だろうと思いついて松丸の「野武士の正木正光醸」蔵元様へ見学に行ってきました。
伺ったところ、ちょうど昨日一本搾ったということで酒蔵にたちこめる搾りはじめの独特の甘い香りはありませんでしたが蔵人さんが杉玉を作っている最中でした。
杉玉はすぎの葉(穂先)を集めてボール状にした造形物で酒林ともいわれています。
造り酒屋さんが軒先に緑の杉玉を吊すことで、新酒が出来たことを知らせる役割を果たします。「搾りを始めました」という意味ですね。
吊るされたばかりの杉玉はまだ蒼々としていますが、やがて枯れて茶色がかってきます。この色の変化が新酒の熟成の具合を物語るそうです。
蔵元の正木社長自らタンクに櫂をいれて説明もしていただきました。
昔(50年程前)は各町村ごとに2.3軒は造り酒屋さんがあったようですが今では残念ながら鬼北地方ではここと旧三間町の西本酒造様の2軒だけになってしまいました。
街なみに造り酒屋があるとなしでは風情が違いますね。
どうか続けて伝承してもらうためにも皆さん地酒をもっと飲みましょうね~!
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